生物の性的な生態行動は遺伝による性ホルモンの活性作用によって決定され、
人間も例外ではありません。
即ち性ホルモンが如何なる形で人のセクシュアリテイーに影響を与えているかを
知ることは恋愛戦略を効果的なものにすることにおいて重要な要件になります。
特に人類の女性においてはその作用は複雑怪奇な形で現れます。
それぞれの性ホルモンによる個性に合わせた戦術を組み立てましょう。
|単純な男の恋愛とセックス
女性は恋愛セックスにおける生態反応が非常に複雑であることは
既に皆さんは体験的にご存じであり、大きな悩みとなってその時々に
襲いかかってきたと思います。
男性は実に単純です。
テストステロンがほぼその恋愛とセックスを支配していて
エロチックな刺激を受ければすぐに興奮神経が作動して
ペニスは勃起して、一直線に射精へと突っ走ります。
射精したらすぐに現実に帰ってそこくさと女性から離れて行きます。
そして精液が蓄積されか別の女性を目にすればまた脳の興奮神経は
活性化されて性欲を覚えます。
|複雑な女の性衝動と恋愛
それに比べて女性は一つのホルモンだけの作用として
単純な性的行動に出ることはまずはありません。
それぞれの個性によってまたそれぞれの時期にとってまたそれぞれの
年代によってホルモンの分泌が違ってきてます。
その影響は女性自身も制御できないレベルであり、
生き物としての生殖本能の支配下にあると言えます。
まずは代表的な5つのホルモンの特性を簡単に捉えておきましょう。
|エストロゲン
女性を女性らしく女性を作り上げるホルモンです。
女性らしい肉体、精神や能力の源泉です。
エストロゲン作用によって女性は男性を求め、男性を受け入れます。
女性の性欲と恋愛に大きく関わるホルモンです。
エストロゲンは男性のテストステロンを求めて、男らしさに
惹かれる作用を示します。
年齢や月経周期によって分泌量は大きく変化します。
女性の気まぐれな性格の原因とも言えます。
|テストステロン
男を作り上げる男性ホルモンそのものです。
男性の強い性欲、冒険心、創造力、芸術能力、運動能力などは
全てこのテストステロンの影響作用によるものです。
女性もエストロゲンと違い生涯安定的に分泌されて
男性の性衝動を単純化安定化させています。
女性の体内にも男性の10%前後の濃度で存在して
女性の性行動恋愛行動に影響を及ぼします。
|ドーパミン
快楽報酬ホルモンと言われています。
女性ではオーガズムの際に大量に分泌されて
脳に恍惚感陶酔感を引き起こします。
人はこの脳のドーパミンシステムの快感回路が
行動の大きな動機作りとなっています。
人は常にドーパミンによる快感を求めて彷徨っていると言えます。
恋愛もセックスも食事もギャンブルも心地よく気持ちいいものは
全てこのドーパミンの快感によるものです。
詳細は
をご覧ください。
|セロトニン
セロトニンはリラックスホルモンと言われ人の精神の安定化を図ります。
交感神経を鎮静化して興奮を抑える効果があります。
セックスや恋愛などで大量に分泌された興奮物質である
ドーパミンやノルアドレナリンを抑制します。
女性はとくに恋愛すると分泌が低下し、時として情緒不安定を引き起こす
物質でもあります。
(参照:セロトニン)
|オキシトシン
愛情ホルモン、抱擁ホルモン、幸せホルモンとも言われて
女性の愛の源泉になっています。
特に女性は多く体内に保有して、男性との接触や抱擁で分泌を
増やします。
オーガズムによっても大量に分泌されて快感と幸福感を
演出します。
女性の母性愛の源でもあります。
エストロゲンによって多くは合成されるお互いが補完し合います。
|性ホルモンによるタイプ
上記のホルモンの影響の強弱によって
女性の恋愛行動・性的な嗜好の分類を行うことが出来ます。
即ち
- エストロゲンタイプ
- テストステロンタイプ
- ドーパミンタイプ
- セロトニンタイプ
- オキシトシンタイプ
これらで完全に女性を分類できるわけではなく
どのタイプにより強く当てはまるかで考えてみてください。
これらがいくつも組み合わさることも大いに有ります。
また、一か月、一年、一生のなかで目まぐるしく変化もしていきます。
女性の不可思議さはそこにあります。
まずは女性はこのような傾向にあることをご理解ください。