女性の生理周期を28日が一般的ですが、
その時の性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロン、オキシトシン、テストステロンの
変動は上のグラフのように目まぐるしいものになります。
この変動は男性にはみられません。
男性の主な性ホルモンであるテストステロン値は一定の量が維持されます。
女性は性ホルモンの激しい変動によって性衝動や精神情緒も大きく影響を受けます。
|女性の日々のホルモン影響は多大
我々男性は月経、メンスと日常的に言葉を使って認識していても
この生理周期が女性に与えている肉体的影響、
精神的影響を良く理解しているとは言えません。
生理前は女性は不機嫌とかかなり軽い感覚で捉えていますが、
実はその影響は我々想像以上のものがあり、
性ホルモンと言う化学物質によって如何に女性の心と体調を
動かしているかを良く理解することは女性攻略の
基本戦略になると言っても過言ではありません。
|基本エストロゲン、プロゲステロン
女性ホルモンには、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」、
「プロゲステロン(黄体ホルモン)」と呼ばれる2つの種類があります。
それぞれの女性ホルモ ンの役 割を一言で簡単に説明すると、
エストロゲンはいわゆる女性らしさをつかさどるホルモンで、
プロゲステロンは妊娠のために必要なホルモンと言えま す。
|テストステロンとオキシトシンも参加
そしてそこに男性ホルモンのテストステロンと愛情ホルモンのオキシトシンが
絡んできて複雑で日々違った心身状態を作り出します。
女性の生理周期を一般的な28日で捉えて出来るだけ分かりやすく
その周期を分析してみましょう。
1週間ごとに区切って頭にインプットしましょう。
|月経中(開始から7日間)
女性の生理はほぼ1週間続きます。この時期はかなり女性にとって
不快な時期でもあり、生理不順な女性は朝起きることも辛いようです。
体はだるく、鉛が入ったように重く、頭は痛いし、肩はこるそうです。
エストロゲンの濃度は低く肌には吹き出物やニキビが出現して、
化粧のノリも悪いくなります。
エストロゲンの低下は女性としての気分、幸福感が湧いてこず、
ぬかるみにハマって1歩も前へ進めないような気持ちになるといいます。
しかし、この時期に性欲を強く感じる女性も多くいます。
性欲ホルモンのテストステロンのエストロゲンとの相対濃度は高まり
性欲は強まります。
*エストロゲンはテストステロンの活性を抑える作用があります。
また、愛情ホルモン・オーガズムホルモンとも呼ばれるオキシトシンの濃度も
高い時期であり性感は強まっています。
子宮は充血して過敏になり、はれ上がり、1か月の中で性器が一番感じやすい時期と
言われています。
(参照:オキシトシン)
|排卵期まで(月経開始より14日前後)上機嫌期
エストロゲン濃度は生理終了後、排卵まで(月経開始14後日前後)まで分泌を
一気に高めていきます。
エストロゲンは排卵直前にピークを迎えます。
エストロゲンの影響を強く受け、お肌や髪の毛に艶が出てきて、
乳房にも張りが出てきて女性としての自信に溢れてきます。
気持ちも爽快になってきて幸福感が増します。
そして何より排卵受精に向かって男性を受け入れる体制が強まり、
性質的にも受動性が増して従順な優しい性格になります。
この排卵期では女性は人を好きになったり求めたりする感覚が
大きくなり男性を受け入れ体制を整えます。
女性としての魅力が最大になっている時です。
この時期は女性は生殖意欲を高めてセックスを求めています。
男性ホルモンのテストステロンにも敏感に反応し、
性的な誘惑を受け入れやすい時期になります。
女性が行きずれの恋や一夜限りのセックスなどの間違いを犯すのは
排卵期のこのエストロゲンの盛んな分泌の影響です。
|月経開始から21日目・気分下降期
月経開始から14日目くらいからエストロゲンの濃度は次第に下がってきて
今度はプロゲステロンの濃度が高まってきて21日目にはピークになります。
このホルモンは精神安定ホルモンとも言われ、
同じように高まってくる幸福感を演出するオキシトシンとともに
女性の精神を安定させてくれます。
しかし、プロゲストロンは穏やかな気持ちとともに性欲も低下させる
ホルモンでもあります。
受精後、しばらくは他のオスを受け付けないようにと作用していると
考えられます。
25日目過ぎまでプロゲストロンの高濃度は続き、性欲は低い状態です。
セックスもペニスの挿入よりはオキシトシンの影響で触れ合い志向が
強くなります。
抱擁してもらったり、キスをしてもらうことを喜びオーガズムへの意欲は
低下します。
また、エストロゲンも低下して性感も弱まっており、オーガズムも表面的になり、
クリトリスオーガズムが強くなり、ボルチオオーガズムは起こりにくい状態です。
|PMS(月経前症候群)・イライラ期
|女性の気まぐれの原因
我々男子はこの月経周期に伴って起こる女性特有の受難に余りにも
無知すぎるのかもしれません。
これまで女性の突然の不機嫌や体調不良に戸惑いに
なす術なく過ごして来た方がほとんではないでしょうか。
ただ、諦め気分で「またまた女の気まぐれ。これだから女はわからない」と
その状況から逃げ出すことが精一杯です。
しかし、女性のこの理不尽な心と体の変動をよく理解して
逆手にとってつけ込むことが
他のライバルから先んじる戦術としては最良です。
何故このような気分になっているかを知るだけであなたの
対応は大きく変わるはずです。
|女性ホルモンのバランスが崩れてPMS
PMSは生理が始まるの3~10日前に起こってきます。
大体は一週間前と考えておきます。
性ホルモンが急激に変化することで心も体も調整しきれずに
この変調が起こってくると言われてますが、明確な原因はわかっていません。
生理開始後21日目くらいからプロゲステロンが急激に落ち込んできます。
更にエストロゲンも大きく落ち込んでいる時期で、
性欲ホルモンのテストステロンと愛情ホルモンのオキシトシンは上昇しています。
プロゲステロンもエストロゲンも女性の体と心を安定させるものですが、
テストステロンもオキシトシンも性と愛に対する欲求を助長します。
このバランスの崩れが大きく作用してPMSに至っているのです。
|PMSの症状
PMSはあるゆる不快な症状が発現します。代表的な現象は下記のようなものを
女性は訴えています。
腹痛・下腹部痛・胃痛・下腹部がふくらみ、イライラ・精神的に不安定・
憂うつ・うつっぽくなる・無気力・集中できない・細かい作業ができない・
ボーっとする・朝起きられない・不眠・寝つけない・乳房の痛み・ほてり・発汗・
ニキビ・孤独感等等
人それぞれに種類も度合いも大きく違うようですが、おおよそ程度の差はあれ
80%の女性が経験しています。
下記のように女性は発言しています。
- モ~レツに眠い。仕事中も立ったまま寝そうになる。
- わたしはとにかく食欲!無性にから揚げが食べたくなったら生理が来るサイン
- 無駄にセンチメンタルになる。過去のこと思い返してしまう
|悪魔のPMS
PMSは女たちを狂わす悪魔です。
PMSは一日でそれまで優しかった女性を不機嫌で分からずやで
怒りっぽい魔女に変身させてしまいます。
我々、男性にはこの悪魔に対峙する術はありません。
時期を過ごし改善を待つしかないのです。
しっかり女性を観察して症状が強く出る女性にはこの時期近づくことは
控えることが得策です。
|月経直前の性欲
PMSは女性の体と心に不快な症状を発現させますが、
不可解なことにこの時期は女性の性衝動も活性化されます。
生理が近づき子宮や膣が充血して、膨れ上がり、過敏になってきて
オーガズムを引き起こしやすい状況になってきます。
この時期は女性はセックスの快楽を求めるのです。
特に生理3日前くらいからは性欲を抑制するプロゲステロンが急激に低下して、
テストステロンも上昇基調で相対的なテストステロンの性欲作用は強くなってきます。
この時期、無性に快楽欲求が強まるという女性が多くいます。
しかし、この性欲はエストロゲンの作用とは違って
男性を受け入れる情動ではなく、テストステロン中心の攻撃的な
性欲です。
積極的に男性を求めたり、女性リード型のセックスを求めます。
もしくはマスタベーションで短絡的に欲望解消に走ります。
この時期の女性は我々にとってイラついた発情メスライオンのようなものですが、
大きなリスクはあれど思わぬ果実が待っています。
しかし、迂闊な接近は命取りになることだけは心おきください。
|女性の月経周期とセックスのまとめ
- 女性の生理はエストロゲンとプロゲストロンに主に支配される
- 女性の生理周期を28日4週間に分けてみる
- 生理開始1週間生理中:両ホルモンは低く憂鬱状態
- 生理開始後2週間目:エストロゲンが高まり上機嫌。生殖を求める。
- 生理開始後3週間目:エストロゲンが低下し、プロゲステロンが高まる下降期
- 生理開始後4週間目PMS期:両ホルモンが低下しイライラ期。
- 生理直前数日間:テストステロンが高まり性欲が増すセックス要求期。
この女の4週間はしっかり頭にインプットしてください。
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