恋やセックスの快感は人を虜にして
全ての存在はそこにあるように錯覚させます。
人は恋を失うことを恐れ硬直します。
恋愛やセックスはすべて幻であり永遠の存在ではありません。
そして絶対でもなくすべては貴方の心の中にしか存在しない脳が描き出す
バーチャルなのです。
恋愛はバーチャルゲームであり楽しむものです。
恋の苦しみは遺伝子が仕掛けた生殖上のの落とし穴でしかないのです。
|恋愛における金縛り
恋愛の恐ろしさはその呪縛性にあります。
生殖的に適合すると思われる異性に出会うことで脳内物質が一挙に分泌され、
人は恋の媚薬に理性と感情は占領されてしまいます。
全ての思考はその異性の存在を中心に回って行きます。
脳内ホルモンカクテルと言われています。
この極上甘美カクテルは恋愛の高揚感や幸福感を演出してくれます。
逆に恋に落ちてしまった人のセロトニン体中濃度が低下します。
セロトニンはリラックスホルモン、安心ホルモンと言われている物質です。
しかし、セロトニンが低減することで攻撃性や脅迫症状や不安が高まり、
不眠症や情緒不安定といった症状がでます。
またうつ病を発症したりします。
恋するとセロトニンは40%ほど低下します。
恋愛のあの精神的な不安や感情の上下はこのホルモンレベルの低下によります。
人は恋愛によって報酬系ホルモンドーパミンによる強い快感を脳内に生じるとともに
不安や恐怖を同時に覚えるのです。
|恋愛の喪失への恐れ
それは失うことへの不安です。
その恋人を失いたくない、その恋を終わらせたくないという恐れの気持ちです。
神は決して人を幸福のままの状態に長期に放したもうことはありません。
大きな試練を与えています。
このとき人は恋愛の成就を願う一方で、
それから先への前進を拒み、さらには恋愛からの脱却をも試みます。
未来における不確定が疑心の元凶となっています。
|恋の盲目性
恋愛におけるこの心の苦痛、辛さは古今東西、多くの悲劇を生んでいます。
よくよく熟慮して切れば恋愛はもともとは全くのゼロから開始されたものであり
失うものなど何もないはずなのに人々は苦悩し続けます。
恋愛とは生殖上の性欲の発露現象でしかないことをまるで念頭から消え失せています。
上手くいったら儲けもの、セックス出来たらラッキーと
いうような感覚を持ち合わせることがないのが不思議です。
恋愛はもともとなかったは元金ゼロの性質のものなのに失うことへの恐怖は
半端ではありません。
ドーパミンという麻薬物質が人間の脳に仕掛けた罠であることは
当面気づくことはないのが恋愛の盲目性という特性です。
|恋は喪失することを恐れない
大人の男性の恋はこの恋愛の麻薬性を充分わかりきっていなくてはなりません。
脳内ホルモンカクテルの追い立てて恋に突進させる作用の
心の迷路にはまり込まないことが大切です。
何かを喪失することは恐れてはなりません。
その恐れはさらにもっと多くのものを喪失させてしまいます。
人は生きていくうえで多くのものを失っていき、最後は全て失う運命にあります。
永遠の命がないことと一緒です。
すべての事項はいつか止めなくてはならない時が必ず来ます。
いつか失うべき時が確実にやってきます。
それが今なのか明日なのかの違いだけです。
人生は手元に残るものよりはずっと多くのものが通り過ぎていくのです。
もしすべてのものが手元に残ってしまったらそれが本当の悲劇になるのです。
|恋の終わりは恋の始まり
人は失うことで新たな多くの事柄が手に入ります。
恋人を失うことで、その恋を失く事で新たな恋人・恋が手に入ります。
終わりは始まりです。
喪失を恐れるだけの人生は新たなものが何も始まらないことと同じです。
失うことに絶望は必要はないのです。
|大人の恋愛
肝心なことは如何に見事に毅然として喪失していくことが出来るかです。
それが大人の男の恋愛スタイルです。
生きるとは恋愛とは失うことと見つけたりと悟って
痩せ我慢しましょう。
失うことを余りに恐れる男の姿は心のみすぼらしさを表しています。
いつでも喪失するは前提でいつも自分らしく堂々と過ごしましょう。
たとえば女性が離別を告げた時には喜んで次の人生に送り出してあげましょう。
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