さて男性と女性との心と体を決定的に分けるものは
性ホルモンであるエストロゲンとテストステロンが主役であることは
既に述べてきました。
この二つの性ホルモンが男と女を全く別の生き物に変えてしまう
と言っても過言ではありません。
そして男も女も性ホルモンによって性衝動がコントローされて
本能的に恋愛とセックスに至ります。
性ホルモンの影響度によって行動の様も特定の形態を
それぞれが見せることになります。
|エストロゲンで決まる女の性質
このエストロゲンとテストステロンの分泌される量や
時期は個人によってはまちまちでそのタイミングと量によって
その人の性癖や性格が決まってきます。
特に女性はエストロゲンが主体で女を作り上げて行きますので
その作用効果はその女性のセクシュアリテイーを決定づけていきます。
エストロゲンが多い女性はより性格は女性的で優しい受身的になり、
肉体的には女性らしい豊満な曲線美と綺麗な肌、豊かな黒髪を持つことになります。
|テストステロンも大きく影響
エストロゲンが女を作り上げると言っても
ただ単純にエストロゲンだけが分泌されて作用していくのではなく
そこには男性ホルモンのテストステロンも関わってきます。
女性男性ともエストロゲンとテストステロンは体内の分泌濃度が
違っているだけでその化学的な作用は受けることになります。
それは程度となって現れ、その人の性癖を作り出します。
一般的に男性ホルモンのテストステロンが多く影響した女性は
性格はボーイッシュでさっぱりしてきます。
肉体的には筋肉質で男性的な体つきになり、
性欲は強く積極的になります。
クリトリスも発達します。
|オカマ
性ホルモンによる性癖形成は極端な例では
世に言うオカマ(性同一障害)の人とたちです。
本来は男性となるべき人は胎児期のある時期にテストステロンの照射を受けて
脳も体も男性となります。
しかし、そのテストステロンの脳内の照射がタイミングを逸すると
そのまま胎児が女性ホルモン・エストロゲンの影響を受けて
体は男性、脳は女性即ち心は女性になってしまいます。
遺伝子の誤作動による性ホルモンの誤照射の結果なのです。
その人たちは生涯の性志向は自分を女性とみなし、
男性に対して恋愛感情を抱き、性欲を覚えます。
詳しくはこちらをご覧ください。
|オナベ
逆のケースで本来女性であるべき胎児が母親の体内である時期に
本来あるべき以上のテストステロンの照射を脳が受けると
その女性は極端な場合、オナベ、即ちレズビアンの男役(タチ)に
なってしまいます。
体は女性でありながら脳は男性なので性的には女性を求めることに
なります。
(参照:オナベとレズの違い)
|性同一障害は人類の宿命
性同一障害の人たちは子供のころから体と心の不一致による
アンバランスに悩み続けます。
人におけるこの障害は遺伝的には人種の違いはあれど
数パーセントな確率で発生することが知られています。
決して後天的な体験や志向によるものではないのです。
人類が背負ったいる宿命の結果です。
(参照:同性愛とは何か)
|人は男と女が混在する
ヘテロ恋愛の異性愛の通常の男性女性もエストロゲンと
テストステロンの両方の影響は受けることになります。
男性が全くの男性であるとか女性が全くの女性であることはなく
それぞれの男性の中に女性がいたり、女性の中に男性がいたりします。
全て性ホルモンのその人それぞれのその性別における分泌の程度に
よって大きく影響を受けています。
|ホルモンタイプで恋愛戦略を分ける
従って性ホルモンは人においては恋愛観や性嗜好に対して
決定的な要素となっているためにその性ホルモンの程度を
推し量ることでその個人に対する恋愛戦略を分けて行かなくては
なりません。
例えば極端な話、オナベの女性を男らしい男性が
一生懸命口説いても無駄と言うことです。
自分の影響の強いホルモンを推測して、
(多分、既に自覚しているはずです)
狙いの女性や付き合っている女性のホルモンタイプを見分けて
効果的な対応法、恋愛戦略を組み立てることが
生物学的に正解になります。
|女性のセックスの嗜好を作る5つの物質
人に恋愛観や性的な嗜好に大きく影響を及ぼすのは
単純にエストロゲンとテストステロンだけでありません。
様々な化学物質が関わっていることは事実ですが、
ここでは代表的なよく研究されている5つの脳内化学物質で
女性の恋愛とセックス嗜好の分析を行います。
即ち
の5つの化学物質です。
これらの分泌の量やバランスや分泌時期は環境的な面も
多少は影響しますが、大抵は遺伝的な要素に
かなり影響受けています。
男女でも影響程度の差が認められ、
男性は極めて単純な恋愛及び性的な行動をとりますが、
女性はこれらの物質が絡み合って複雑な生態を見せます。
これらの5つの物質が人によって様々な比率で複雑に絡み合って
きます。
出来る限り単純化を図ってみたいと思います。