女性の年齢に伴う恋愛とセックスの関係を見てみましょう。
すべては性ホルモンであるエストロゲンとテストステロンの分泌量に関わります。
自分の意志とは別の次元で女たちは恋をして性欲を覚えます。
これは男性も一緒ですが、女性は男性以上の大幅な変化を見ることになります。
|恋の芽生えは生殖適齢期
恋は性ホルモンの活動とともに活発になります。
人は幼児期から異性を意識するプログラムは組み込まれていますが、
思春期を向かえてテストステロン、エストロゲンの分泌が劇的に増加すると
激しく異性を求める衝動が引き起こってきます。
10代で男女とも性ホルモンは暴走し、性欲とともに激しい恋愛感情が
その心を支配していきます。
それとともに生殖器は次第に整備されていき、
いつでも起動できる態勢となっていきます。
恋することは生殖準備が整ってきたという証でもあるわけです。
|男性の年齢的な恋愛感情の変異
男性はテストステロンが思春期とともに一気に増加して
激しい性欲と恋愛感情が入り乱れてある意味では
コントロール不能な状態に陥ります。
自分でもどうすることもできないその性欲を根底とする恋愛感情に
振りまわされることになります。
このころは男性はマスタベーションに励むことにもなります。
|生涯つづく男の恋
テストステロンは男性の生涯において比較的安定的に分泌されて
20代をピークに次第に減少していきますが、
その減少は穏やかで生涯分泌され続けます。
男性は10代では女性への思慕感情で狂おしい状態に陥りますが、
女性と付き合うことで性欲も満足されて次第に自らを取り戻していきます。
しかし、10代の性欲の暴走は落ち着いても生涯に渡って女性を求める
恋心と性欲は持ち続けることになります。
(なかには恋愛への疲労感や煩わしさからセックスから逃避し、
他の趣味に夢中になったりする人も多くいますが、
これはテストステロンの作用を別の方向に向けた現象と言えます。
詳しくはテストステロンのページをご覧ください)
従って基本的には男性は生涯に渡り、徐々に強度は弱まれど
女性に対する恋心と性欲は失うことはありません。
それこそがテストステロンの作用の影響度を表し、
男性を男たらしめている証にもなっています。
生涯にわたり男が好色であることは男の勲章なのです。
|女性の恋心の変遷
女性も思春期を向かえると一気にエストロゲンが
活性化されて一気に女性らしい体つきになっていき、
男性への思慕の念も強まって夢のような恋にあこがれます。
美系の男性や自分の遺伝的な好みの男性に強く惹かれ
相手をよく知らないまま恋に陥ります。
この時期は性欲ホルモンのテストステロンも同時に分泌されて
女性にも強い性欲が湧きあがり、オナニーに耽ったりセックスに溺れたりします。
(参照:女性のオナニー)
しかし、外見だけでの恋やセックスの暴走も25歳を境に次第に治まってきて
恋の機銃は本来の女性的な複合的な判断基準に戻っていきます。
女性の成熟期、つまり繁殖子育て最適期には男性と恋愛に至るにおいて
本能的好み、経済力、相手の信頼性、外見、年齢など
全て新しい脳でチェックの上で合理的な選択を行っていきます。
女性は成熟していくと女性としての知恵が育まれて
一目惚れする確率は次第に低下しますが、
男性は生涯に渡って一目ぼれする本能的な習性は変わることはありません。
|女性の性ホルモンの低下と恋愛
女性は40歳前後から次第に女性ホルモンの低下ととも
男性ホルモン・テストステロンの比率が高まってゆき、
性欲が再度強まっていきます。
この時期は男性の性格の良さや優しさよりは
性的な魅力やセックス能力を重要視するようになってきます。
つまり容姿、性格よりはオーガズムを与えてくれる男性を求めるようになります。
性欲中心の恋愛観は10年間ほど続きますが、
50歳前後からエストロゲンは急激に低下して閉経を向かえます。
しかし、テストステロンはある程度維持されますので
このとき女性の性質はおばさんからオジサン的な要素が強まります。
男性と違い性ホルモンの劇的変化は女性の性欲や恋愛に大きな影響を及ぼします。
エストロゲンの低下で性器のボリュームや機能は落ちる為に
全くセックスを嫌悪する女性もいます。
まるで逆の現象でテストステロン比率が上がるために性欲が益々強まる女性もいます。
妊娠の心配もなくなり恋愛。セックスを謳歌します。
この時性格はオジサン的ですので、セックスにも貪欲な姿勢を示します。
(参照:40歳からのエストロゲン濃度とセックス、50歳女のエストロゲンによる恋愛・セックス)
|男女が恋愛に求める年齢
|2~5歳くらいの年齢が平均
人間はお互いの生殖能力や体力などから人は10代後半から性的なパートナーを求め
ほぼ年齢が近い相手を選択する傾向があります。
女性が選ぶのは大体は男性が2歳~5歳くらい上のケースが多いようです。
これは男性が精神年齢が女性より数年くらい遅れるからと言われています。
女性は会話に共通性を持ち、かつ頼れる相手に惹かれるのでこの年齢差が
程よいようです。
年齢差が数年レベルという現象は平均年齢が40~50歳くらいでの人類では
極めて正常な選択でした。
その習慣が現在も続いていること推測出来ます。
|卵子と精子の年齢的な健康度
精子も卵子も年齢ととも劣化していくために年齢の近い男女が若いころに
パートナーになることは合理的と言えます。|
特に女性の場合は男性を10歳上くらいまでが基準になっているという発言をよく聞きます。
これもより妊娠の確率と正常な分娩を求めているからだと考えられます。
卵子と同じように男性の精子も年齢とともに流産や奇形の確率は高まります。
女性にとっては男性の社会的なステータスや経済力、信頼度とともに
精子の正常性は大きな要素です。
|年下は嫌う女性と大好きな男性
女性の中には年下が好みという女性もいますがかなり少数派です。
特に母性本能が強い人か世話好きな人に見うけられます。
一方男性は女性は若ければ若いほどいいというのが多数派で
年齢とともに強まります。
それは女性の若い肉体、肌に強く情欲を掻き立てられ肉体の内なる要求です。
つまり自分の子供を生んでくれる可能が多い相手を求めているのです。
|大きく変化しつつある年齢差
このように生殖の成功の可能性から人類は一般的には
男性が年上で10歳くらいまでが精々というのが
恋の対象としての範疇になっていました。
しかし、人の寿命の延長や女性の経済力の獲得で
近年この恋愛の生態も大きく変わってきています。
恋愛対象の幅は男女ともお互いに広めています。
この現象に即した戦略も記述していきたいと思います。