男と女がこの世に存在する意義は性質の違うもの同士が補完し合い、
子を産み育て生活を行ってゆくことにあります。
そこを根本として人類の心と文明が発生してきています。
言わば、あらゆる面で凸凹が上手くハマりあうことで男と女関係が成り立ち
人類は進化してきました。
それはセックスの合体の状態をみれば一目瞭然です。
相性の良し悪しはお互いが補完しあえるかどうかにあります。
実際の調査でも同じ性格同士のカップルは長く続かないかもしくは不仲になっていますが、
性格がお互い違うもの同士のカップルは長くという結果が出ています。
|プラスとマイナス(静と動)
男と女が上手くかみ合うことは
どちらかがプラスでどちらかがマイナスであるということです。
もしくは片方が動でもう片方が静であることです。
生物学的には普通では男がプラス(動)であり、女がマイナス(静)になります。
言葉を換えれば、男が押してそれを女が受けることになります。
それはセックスにおける受精そのものに起因します。
生き物が生殖において有性生殖を行うことの有利さは以前述べました。
そしてそこからオスの行動形式が生まれ、メスの生態も生まれています。
精子は出来る限り身軽で動き回り、卵子は栄養を蓄えてそれ待つことが原則です。
ここからオスとメスの基本的な行動様式が生まれ、性格が決められてきます。
詳しくは下記ページをご覧ください。
(参照:なぜセックスはあるのか?)
|曖昧な性
しかし、生物の不思議は生殖の進化という観点では
この1つのパターンでは終わらないことにあります。
生き物は常に柔軟性と変幻性に富み、あらゆる状況や環境に適応してゆく特性があります。
特に単純生物にはこの傾向が大きく見られます。
環境によっては雌雄が交代して、
同じ個体があるときはオス、ある時にはメスといった役割を果たしてゆきます。
進化の途中段階でのこの雌雄の非絶対性が我々高等生物にも色濃く残っています。
男性がすべてオス的に行動するわけでもなく、
すべての女性が全くのメスとしての顕著な生態行動を取るわけではありません。
実に性は曖昧に行動します。
現実には性は白黒の2色に明確に分かれているわけではないのです。
|男と女の特性を決めるのは性ホルモン
雌雄の体と行動を決めているのは男性ホルモンと女性ホルモンです。
人間においては男性ホルモンテストステロンはオスとしての体と機能を作り上げて
マインドも攻撃的で積極的な性格を形成してゆきます。
女性ホルモンのエストロゲンは女性としての性器と曲線美に溢れた肉体を形成して
優しくて受容的な精神を構築してゆきます。
テストステロンは男らしいを特徴を表出させ、
エストロゲンは女らしさを特徴づけてゆきます。
一般的にはテストステロン的な性格はエストロゲン的な性向を好み、
エストロゲンはテストステロン的な性格を好みます。
しかし、問題はこの性ホルモンは肉体と心に対して同時に働いて
その特徴を決定づけていないことです。
時差がそこにはあるのです。
肉体の成長に影響を与える時期と脳の構成に影響を与える時期が
胎児のころに微妙に違っているのです。
そしてそこにホルモンの量的な問題も絡んできます。
そこに性が複雑化する要因があります。
女性的な男性が生まれたり、全く脳が女性の男性になったり、
男らしい女性の性格を有したり、それどころか全く脳が男性の女性になったりで
セックスとは実に曖昧で定点がないのが現実です。
(詳しくは同性愛が生まれる仕組みをご覧ください)
さてここでは異性愛の恋愛を論じているので
ヘテロセックスの男女の性格が男女の恋愛にどのような反映するかを考察してゆきます。
|男らしさ、女らしさとは?
ここでマインドしての一般的に人が認識している
男らしさと女らしさを整理してみます。
|男らしいさ
- 積極的
- 行動的
- 攻撃的
- 排他的
- 性急な性格(せっかち)
- リーダー性
- セックス好き
- 浮気性
- スポーツ好き
- アウトドアー好き
- etc
|女らしさ
- 慎重さ
- 安定的
- やさしさ
- 受動的
- 性的受容性
- 補佐的
- 協調的
- 趣味的
- のんびり行動
- インドアー好き
- etc
これらは基本的には配偶子(精子と卵子)の行動の形態と特性を
反映しているのがよくわかります。
精子(オス)は積極的に動き回り、卵子(メス)は消極的な待ちの姿勢です。
この特性はテストステロンとエストロゲンによって形成されていきます。