アバタもエクボという言葉があります。
感じで書くと難しくて『痘痕 （あばた） も靨 （えくぼ）』になります。
アバタとは天然痘にかかった後の痕跡です。
意味としてはほれていると相手の欠点も欠点とは見えないで、長所のように見えるものだということになります。
また、ひいき目で見れば醜いものも美しく見える意味にもなります。
つまりlove is blind、恋は盲目です。
アバタもエクボは恋愛でのぼせあがったときの典型的な症状です。
もし貴方が恋をしているなら少なからずは彼女を贔屓目で見ていますよ。
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恋の病の症状の一つ
恋をすると多くの男女は相手の外見や人柄が優れて見えてしまいます。
恋の対象者を美化してしまい、理想化していきます。
この症状は恋愛したときに脳内に分泌されるPEAホルモンによる化学作用です。
PEAは私達にあえて相手への大きな幻想を抱かせるように作用します。
子孫を効率的に残すためには相手の多少の難や欠点を無視させ、
とりあえずは恋愛感情からセックスに至るように魔法をかけ誘導するのです。
この作用は生物の生殖戦略上極めて優位に働きました。
特に人類ではこのアバタもエクボの効果がなければ、現在の繁栄は無かったでしょう。
自分の好みを細かく主張することはそれだけセックスのチャンスを減らすことになるからです。
魔法の効力
PEA（フェネチルアミン）の作用効果はおおよそ３～４年と言われ、
大抵はその後は相手を冷静に見るようになり幻想から覚めていきます。
結婚後、こんなはずでは無かった現象が起きる時期と一致します。
其の頃から出産も子育ても影響して夫婦ではセックスレスに陥り、
恋人同士では別れを向かえることになります。
痘痕も笑窪はいい方向に作用する場合もあります。
そのままお互いの相性が性格的にも性的に合ってしまい、
最良のパトナーとなることも珍しくありません。
とりあえずPEAさんは男女をひっつけてしまう接着剤の役割を果たしてくれるのです。
のぼせ現象
さてこの痘痕もえくぼの現象が短期間である場合があります。
それはその時の性欲が極端に先走しってしまうケースです。
若い男性に特に多いケースです。
しばらく女性とセックスしていなくてやりたくて仕方ないときや
若い男性で経験が浅く、セックスに飢えているときに女性がすべて魅力的に見えてしまいます。
多少のブスやデブでも求めてしまいます。
性欲で相手に完全にノボセてしまうのです。
やれれば何でもいい現象ともいいます。
男性だけでなくこのノボセ現象は女性にも起こります。
排卵日や生理直前に女性は性欲が高まりますが、
こんな時は今いる目の前の男性が魅力的に見えてしまい、セックスに応じてしまいます。
女性は性欲としてあまり認識することなく相手の男性にノボセたようになるのです。
のぼせ現象からの回復
しかしこの性欲主導の恋愛感情は短期間で解消します。
情動に身を任せてセックスを行った後、性欲が収まると人は我に返ります。
多くの男性にも経験あるはずです。
射精した後に
なんでおれはこんな女とやってしまたんだろう？
と極端な場合は自己嫌悪に陥ります。
もともと、恋愛は性欲が変性して見た目を変えただけのものですが、
のぼせ現象はこの強度なケースになります。
ほとんどの男性はすぐに正気にも戻りその場を逃げるように画策しますが、
女性の場合は違った反応を示すことが良くあります。
自分を正当化するために更に相手の長所見つけるように心が作動します。
自分を正当化し、相手を理想化しようとするのです。
女性は性欲によって行動したことを認めたくない心理が働きます。
女性ではこののぼせ現象が解消するには３ヶ月から半年かかると言われています。
其の場では女性は相手が好きだったからセックスしたんだと自分を思い込ませますが、
やがて冷静になっていくと次第に相手を客観的に見るようになり気持ちが男性から遠ざかります。
２度めセックスに応じない女性
大抵は一度セックスした女性は３～６月は関係が維持できますが、
２度とセックスに応じてくれないこともよく起こります。
男性は一度女性を抱けば自分のものになったと考えがちですが
これは男性と同じようにすぐに目が覚めてしまったことによります。
つまり貴方のことを本質的には気あまり好きでないか、
他に恋人がいるなどの理由があるのです。
従ってあまり女性を深追いはしないほうがいいでしょう。
自分が衝動にかられてセックスした時のことを思い出して男らしく引き下がりましょう。
勿論、一度セックスさせてもらえたことには深く感謝します。
次の女性を探してください。
痘痕も笑窪現象は日常的に起こります。
これも恋の魔術の一つです。
