|オスとメスの誕生
配偶子での有性生殖は太古の海に解き放つことで行われます。
お互い同型のものがお互いに巡り合うことで合体し一つの個体に分化していきます。
しかし、その巡り合いはあくまでも偶然によるものでした。
その中である生物種が片方の配偶子に運動性を持たせて相手を探させて
もう片方には待たせる戦略を担わせました。
行動する配偶子は出来るだけ余計なものは持たせず、運動性を優先し、
もう片方には栄養を保有させて、合体後の発生、分化の為の栄養源を持たせたのです。
これが精子と卵子の誕生です。
この戦略は合体確率を高め非常に優位でメリットあるものでした。
お互いがめぐり合うためにはお互いが動いても出会いの確率は低く、
お互いが動かなくても確率は低いものになります。
片方が動かず、片方が動いて相手を探すことこそ、
自然界においては出会いの確立を高めるのです。
|精子と卵子の形態
受精すべき相手を探す運動性重視の精子は核と運動用の鞭毛だけの
シンプルで軽量にし、低コストで大量生産出来るようにしました。
一方栄養を充分に持たせなくてはならない卵子は周囲に養分を配置して、
大型化し、その為、生産コストが高くなり少量生産になりました。
数少ない卵子は数多くの精子を待っているだけの役割にしたのです。
そしてこの精子を大量に放出するもが雄といわれれ、
自ら卵子を保持して精子を待つものが雌と言われるものなのです。
人類の卵子は直径0.2ミリで精子は全長0.06ミリで圧倒的に卵子が大きく出来ています。
|雄雌のセックスの必然性
この仕組みを編み出した生物は生殖上非常に優位な状況と環境への適応性を獲得し、
進化のプロセスを推進していったものと考えられます。
この地球上で現在も過去も繁栄した生き物はこの生殖のシステム(雌雄によるセックス)
を土台としています。
この雄雌による有性生殖こそ生物の繁栄進化の根本原理なのです。
雄と雌によるセックスによる生殖は必然であった言えます。
そして我々人類はその進化のプロセスの現在頂点を立っています。
そして我々雄と言ういいものの宿命はここに全て凝縮されます。
我々オスたちは大量の精子の有し、
数少なき卵子を求める運命にある
|雄と雌の価値
経済の原理は希少なるもに価値をあてがいます。
人間界も生物界もこの経済原理にしたがいます。
圧倒的に少なき卵子に無限ともいえる精子の数
これが雄と雌の関係を全て決定づけています。
人間界の恋愛もこの法則に違うものではありません。
待機して選別する卵子
ただ単にやみくもに解き放たれる精子
我々男子のこの生物学的な宿命を十分認識したうえで
女性へのアプローチを図ることが必要です。
恋愛においても全ての感情や行動に作用する原理は
この卵子の数と精子の数の天文学的な格差なのです。
この関係は男と女の恋愛における立場を如実に物語ります。
即ち、男性が多大のコストと情熱をもって求愛を行わなくてはならない
恋愛における大原則です。
この原理を厳守するものだけが生殖のチャンスと女体の果実を
味わうことが出来るのです。
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